歯の虫歯予防、ここが知りたい!よくあるQ&Aで疑問を解決
「毎日歯磨きしてるのに、どうして虫歯になるんだろう?」「フッ素って本当に効果があるの?」
歯の健康は、私たちの生活の質に大きく関わる大切なものです。
特に虫歯は、一度なってしまうと自然に治ることはありません。でも、正しい知識と予防ケアを身につければ、虫歯になるリスクを大きく減らすことができます。
この記事では、虫歯予防に関して皆さんが抱きがちな疑問や不安を解消するために、よくある質問とその答えをまとめました。
これを読めば、今日からすぐに実践できる予防法が見つかるはずです!
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虫歯の基本について
Q1. 虫歯ってどうしてできるんですか?
A1. 虫歯は、お口の中にいる細菌(虫歯菌)が、食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサにして酸を作り出すことで起こります。
この酸が歯の表面(エナメル質)を溶かし始め、進行すると歯に穴が開いてしまうんです。
Q2. 虫歯になりやすい人となりにくい人がいるのはなぜですか?
A2. 虫歯のなりやすさには、いくつかの要因が関係しています。
歯の質: 歯の硬さや形、フッ素を取り込む能力など、もともとの歯の質は人それぞれです。虫歯になりやすい人もいればなりにくい人もいます。
唾液の質と量: 唾液には、酸を中和したり、溶け出した歯の成分を元に戻したり(再石灰化)、細菌の働きを抑えたりする大切な役割があります。
唾液の量が少なかったり、質が良くなかったりすると虫歯のリスクが高まります。
食習慣: 糖分の多い食べ物や飲み物を頻繁に摂る、だらだらと食べる習慣がある人は、お口の中が酸性になる時間が長くなり、虫歯のリスクが高まります。
歯磨きの習慣: 磨き残しが多いと、細菌が繁殖しやすい環境ができてしまいます。
細菌の種類と量: お口の中にいる虫歯菌の種類や量も、虫歯になりやすさに影響します。→細菌の種類と量: お口の中にいる虫歯菌の種類や量も、虫歯のなりやすさに影響します。
日常のケア・歯磨きについて
Q3. 毎日歯磨きしているのに虫歯ができます。正しい歯磨きの仕方が知りたいです。
A3. 毎日歯磨きをしていても虫歯になるのは、もしかしたら磨き残しがあるのかもしれません。正しい歯磨きのポイントは次の通りです。
歯ブラシの持ち方: 鉛筆を持つように軽く握りましょう。力が入りすぎると歯や歯ぐきを傷つける原因になります。
歯ブラシの当て方: 歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間、奥歯の溝など、汚れが残りやすい場所に歯ブラシの毛先をしっかり当てます。
動かし方: 小刻みに振動させるように動かし、1本1本丁寧に磨くイメージです。ゴシゴシと強く磨く必要はありません。
時間: 目安として10分程度かけて、すべての歯を磨きましょう。
デンタルフロスや歯間ブラシの併用: 歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れは、これらを使って除去することが非常に重要です。
歯科医院では、お一人お一人のお口の状態に合わせたブラッシング指導を行っています。ぜひ一度ご相談ください。
Q4. 歯磨き粉は何を使えば良いですか?フッ素入りの方が良いと聞きましたが。
A4. フッ素入りの歯磨き粉を強くおすすめします。フッ素には以下の3つの虫歯予防効果があります。
歯を強くする(歯質の強化): 歯の表面のエナメル質を酸に溶けにくい強い構造に変えます。
再石灰化の促進: 溶け出した歯の成分が元に戻る「再石灰化」を促進します。
虫歯菌の働きを抑える: 虫歯菌が酸を作るのを抑制します。お子さんから大人まで、フッ素入り歯磨き粉は虫歯予防の強い味方です。歯磨き粉の量は、年齢に応じて適切な量を使用しましょう。
Q5. デンタルフロスや歯間ブラシは必要ですか?
A5. はい、非常に重要です。歯ブラシだけでは、歯と歯の間の汚れは6割程度しか落とせないと言われています。
残りの約4割の汚れを落とすために、デンタルフロスや歯間ブラシの併用が不可欠です。
デンタルフロス: 歯と歯が密着している部分の汚れ(プラーク)を取り除くのに適しています。
歯間ブラシ: 歯と歯の間に隙間がある場合や、歯周病で歯ぐきが下がっている場合などに適しています。サイズが豊富なので、ご自身に合ったものを選びましょう。 どちらを使用すれば良いか分からない場合は、歯科医院で相談し、ご自身に合ったものを選んでもらいましょう。
食生活と虫歯予防
Q6. 食べ物や飲み物で虫歯になりやすいものはありますか?
A6. 糖分を多く含むものは虫歯になりやすいです。特に、以下のようなものは注意が必要です。
お菓子: チョコレート、クッキー、キャラメル、飴など
清涼飲料水、スポーツドリンク、乳酸菌飲料: 砂糖が多く含まれています。
パン、麺類、ご飯: 炭水化物も分解されると糖になり、お口の中に残りやすいです。
大切なのは、これらのものをだらだらと食べ続けたり、頻繁に口にしたりしないことです。
食後に歯磨きをするか、口をゆすぐ、お茶を飲むなどして、お口の中を中性に戻すように心がけましょう。
Q7. 食べたらすぐに歯磨きした方が良いですか?
A7. 食後は、お口の中が酸性に傾き、歯が溶けやすい状態(脱灰)になります。
そのため、食後すぐに歯磨きをすることが効果的です。ただし、酸性の飲食物(柑橘系の果物や炭酸飲料など)を摂った直後は、一時的に歯の表面が柔らかくなっていることがあります。
その場合は、食後すぐに磨くのではなく、水で軽く口をゆすいでから、20~30分ほど経ってから歯磨きをするのがおすすめです。
歯科医院での予防ケア
Q8. 歯医者さんではどんな虫歯予防ができますか?
A8. 歯科医院では、ご自宅でのケアだけでは難しい専門的な虫歯予防が受けられます。
定期検診: 虫歯や歯周病のチェック、磨き残しの確認などを行います。早期発見・早期治療につながります。
PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング): 歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を使って、歯磨きでは落としきれない歯垢(プラーク)や歯石、着色汚れを徹底的に除去します。
ツルツルになった歯は汚れがつきにくくなります。
フッ素塗布: 高濃度のフッ素を歯に塗布することで、歯質を強化し、虫歯菌の活動を抑えます。特に生えたばかりの永久歯や乳歯に効果的です。
シーラント: 奥歯の溝は複雑で、歯ブラシが届きにくく虫歯になりやすい場所です。シーラントは、その溝を歯科用のプラスチックで埋めて、食べかすや細菌が入り込むのを防ぎます。主に子供の虫歯予防に用いられます。
ブラッシング指導: 患者さん一人ひとりに合った効果的な歯磨きの方法を指導します。
Q9. 定期検診はどれくらいの頻度で受ければ良いですか?
A9. お口の状態や虫歯のリスクによって異なりますが、一般的には3ヶ月から半年に一度の定期検診をおすすめしています。
虫歯になりやすい方や歯周病の傾向がある方は、もう少し頻繁な来院が必要な場合もあります。
定期的にチェックを受けることで、虫歯を早期に発見・治療し、進行を防ぐことができます。
お子さまの虫歯予防について
Q10. 子供の虫歯予防で特に気を付けることは何ですか?
A10. お子さまの歯は、大人の歯よりもエナメル質が薄く、虫歯の進行も早い傾向があります。
仕上げ磨き: お子さんだけでは磨き残しが多くなりがちです。小学校低学年くらいまでは、保護者の方が毎日の仕上げ磨きをしてあげましょう。
フッ素: 歯科医院でのフッ素塗布や、フッ素入りの歯磨き粉の使用は、歯質を強くし、虫歯予防に非常に効果的です。
食習慣: ダラダラ食べをやめ、規則正しい食生活を心がけましょう。ジュースやお菓子は時間を決めて与え、食後は水やお茶を飲ませる習慣をつけましょう。
定期検診: 小さいうちから歯科医院に慣れさせ、定期的に検診を受けることで、虫歯の早期発見・治療、そして予防ケアを行うことができます。
Q11. 子供の歯にフッ素は塗った方が良いですか?
A11. はい、積極的なフッ素塗布をおすすめします。フッ素は、生えたばかりの歯(乳歯や永久歯)の虫歯予防に特に効果的です。
歯質を強化し、酸に強い歯を作る手助けをしてくれます。歯科医院での高濃度フッ素塗布は、年に数回行うことで高い予防効果が期待できます。
虫歯予防は、日々の少しの心がけと、歯科医院での定期的なケアの組み合わせがとても大切です。
今日からできることを実践して、健康な歯を長く保ちましょう!何か気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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