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「またできた…」繰り返す口内炎、その原因と対策を知ろう!

口内炎、つらいですよね。食事中にしみる、話す時に痛む、鏡を見ると赤く腫れていたり、白っぽくなっていたり…。

一度できると治るまで数日から1週間ほどかかることもあり、日常生活に大きなストレスを与えます。

「どうして自分はこんなに口内炎ができやすいんだろう?」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

実は口内炎ができる原因は一つではありません。いくつかの要因が絡み合って発生することがほとんどです。

この記事では、口内炎ができやすい主な理由と、それに対する対策について詳しく解説していきます。これを読んで、つらい口内炎を少しでも減らし、快適な毎日を取り戻しましょう!

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口内炎ってどんな種類があるの?

一口に「口内炎」と言っても、実はいくつかの種類があります。最も一般的なのは「アフタ性口内炎」ですが、原因によって見た目や症状が異なります。

 

1. アフタ性口内炎(最も一般的)

特徴: 直径数ミリ~1センチ程度の、白っぽく中央がくぼんだ潰瘍で、周りが赤く縁取られているのが特徴です。複数できることもあります。

症状: 触ると非常に痛く、食事や会話に支障をきたします。

原因: ストレス、疲労、睡眠不足、栄養バランスの偏り(特にビタミンB群不足)、口腔内の不衛生、物理的な刺激などが複雑に絡み合って発生すると考えられています。明確な原因が特定できないことも多いです。

 

2. カタル性口内炎

特徴: 赤く腫れたり、ただれたり、水ぶくれができたりします。境目がはっきりしないことが多いです。

症状: ヒリヒリとした痛みがあり、味覚が鈍ることがあります。

原因: やけど、入れ歯や矯正器具による接触、歯の尖った部分による刺激、細菌感染などが挙げられます。

 

3. ヘルペス性口内炎(ウイルス性口内炎)

特徴: 口唇ヘルペスと同じヘルペスウイルスによって引き起こされます。小さな水ぶくれが多数でき、それが破れてただれます。

症状: 強い痛みがあり、発熱を伴うこともあります。

原因: ヘルペスウイルスに感染することで発症します。乳幼児に多く見られますが、成人でも免疫力が低下すると発症することがあります。

 

4. その他

アレルギー性口内炎: 特定の食品や薬剤、金属などにアレルギー反応を起こしてできるもの。

ニコチン性口内炎: 喫煙による刺激で口の粘膜が白く分厚くなるもの。

全身疾患に伴う口内炎: ベーチェット病、クローン病、潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデスなどの膠原病、血液疾患、HIV感染症などが原因で口内炎ができることがあります。

繰り返す、治りにくい場合は、一度内科を受診することも考慮しましょう。

この記事では、最も一般的な「アフタ性口内炎」と、それに近い原因で起こる「カタル性口内炎」を中心に解説していきます。

 

「できやすい」のはなぜ?口内炎の主な原因

口内炎ができてしまうには、いくつかの共通する原因が考えられます。もし「自分は口内炎ができやすい」と感じるなら、以下の項目に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

1. 物理的な刺激・外傷

最も分かりやすい原因の一つです。

誤って噛んでしまう: 食事中や会話中に頬の内側や唇を噛んでしまうことはありませんか?小さな傷が口内炎のきっかけになります。

歯の尖った部分や詰め物・被せ物: 虫歯などで欠けた歯の尖った部分や、合わない詰め物・被せ物が常に粘膜を刺激していると、そこに炎症が起こりやすくなります。

入れ歯や矯正器具: 合わない入れ歯や、装置が粘膜に当たっている矯正器具も原因になります。

熱いもの・辛いものの刺激: やけどや、刺激の強い食べ物も粘膜を傷つける可能性があります。

強すぎる歯磨き: 硬い歯ブラシでゴシゴシと力を入れすぎると、歯ぐきや頬の粘膜を傷つけてしまうことがあります。

 

2. ストレス・疲労・睡眠不足

これらは、口内炎ができる原因として非常に大きなウェイトを占めます。

免疫力の低下: ストレスや疲労、睡眠不足は、体の免疫力を低下させます。免疫力が落ちると、通常であれば問題にならない程度の口腔内の細菌やウイルスに対しても体が過敏に反応し、口内炎ができやすくなります。

ホルモンバランスの乱れ: 女性の場合、生理前や妊娠中など、ホルモンバランスが変化する時期に口内炎ができやすくなることがあります。これもストレスや体調の変化と関連していることが多いです。

 

3. 栄養バランスの偏り・ビタミン不足

特に口内炎と関連が深いとされているのが、ビタミンB群です。

ビタミンB2: 粘膜の保護や修復に関わる重要なビタミンです。不足すると、口角炎や舌炎、口内炎ができやすくなります。

ビタミンB6: タンパク質の代謝に関わり、皮膚や粘膜の健康維持に必要です。

ビタミンC: 免疫力向上や抗ストレス作用があり、粘膜の健康維持にも役立ちます。

鉄分: 貧血があると、舌や口腔粘膜に異常が出やすくなることがあります。

食生活が偏りがちな方、インスタント食品や外食が多い方は、これらの栄養素が不足しがちです。

 

4. 口腔内の不衛生

お口の中に細菌が多く、不衛生な状態が続くと、粘膜が炎症を起こしやすくなります。

磨き残し: 歯磨きが不十分だと、食べかすが残り、細菌が繁殖しやすい環境になります。

歯周病: 歯周病が進行していると、お口全体の炎症状態が悪化し、口内炎ができやすくなることがあります。

 

5. ドライマウス(口腔乾燥)

唾液には、お口の中を洗い流したり(自浄作用)、細菌の増殖を抑えたり、粘膜を保護したりする重要な働きがあります。

唾液の減少: ストレス、加齢、薬の副作用、シェーグレン症候群などの病気によって唾液の分泌が減ると、お口の中が乾燥し、粘膜が傷つきやすくなったり、細菌が繁殖しやすくなったりして、口内炎ができやすくなります。

 

繰り返す口内炎への対策

口内炎ができやすいと感じる方は、上記の原因を踏まえて、以下のような対策を試してみましょう。

1. 口腔内を清潔に保つ

正しい歯磨き: 毎食後、丁寧に歯磨きをして磨き残しをなくしましょう。力を入れすぎず、柔らかめの歯ブラシを使うのがおすすめです。

うがい: 食後に水や刺激の少ないうがい薬でうがいをする習慣をつけましょう。

歯科医院での定期検診: 歯石の除去や、合わない詰め物・被せ物の調整、歯並びの相談など、口腔内の環境を整えることが大切です。

 

2. ストレスを解消し、十分な休息をとる

質の良い睡眠: 毎日7~8時間の睡眠を心がけましょう。

リラックス: 適度な運動、趣味、入浴などでストレスを発散しましょう。

無理をしない: 仕事や家事を詰め込みすぎず、休む時間を作ることも重要です。

 

3. バランスの取れた食事を心がける

ビタミンB群の摂取: 豚肉、レバー、魚介類、大豆製品、卵、乳製品、緑黄色野菜などを積極的に摂りましょう。サプリメントで補うのも一つの方法です。

ビタミンCの摂取: 果物や野菜から摂りましょう。

規則正しい食生活: 偏食やインスタント食品ばかりの食生活は見直しましょう。

刺激物を控える: 熱すぎるもの、辛すぎるもの、硬すぎるもの、酸味が強いものなどは、口内炎ができている時はもちろん、予防のためにも控えめにしましょう。

 

4. 物理的な刺激を避ける

ゆっくり食べる: 食事中に頬や舌を噛まないよう、ゆっくりよく噛んで食べましょう。

合わない詰め物・被せ物の調整: 歯科医院で相談し、尖っている部分や合わないものを調整してもらいましょう。

入れ歯・矯正器具の確認: 合わない場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。

禁煙: 喫煙は口腔内の血行を悪くし、口内炎を悪化させる原因にもなります。

 

5. ドライマウス対策

こまめな水分補給: 水やお茶を少しずつ頻繁に飲みましょう。

唾液腺マッサージ: 頬を優しくマッサージしたり、舌を動かしたりして唾液の分泌を促しましょう。

保湿剤の使用: 必要に応じて、口腔保湿剤を使用することも有効です。

 

6. 市販薬の活用

口内炎の薬には、炎症を抑えたり、痛みを和らげたり、患部を保護したりする効果があります。軟膏、パッチ、スプレータイプなど様々なものがありますので、使いやすいものを選んでみましょう。

 

こんな時は病院を受診しよう

ほとんどの口内炎は、上記の対策をすることで1~2週間以内に自然に治癒します。しかし、以下のような場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。

・2週間以上経っても治らない、または悪化する

・痛みが非常に強く、食事や会話が困難

・何度も繰り返し、頻繁にできる

・口内炎が多発する、広範囲に及ぶ

・発熱や倦怠感など、全身症状を伴う

・口内炎の見た目が通常と異なり、しこりがあるなど気になる点がある

これらの場合は、ただの口内炎ではなく、他の病気が隠れている可能性も考えられます。

歯科医院だけでなく、口腔外科や耳鼻咽喉科、場合によっては内科の受診が必要になることもあります。

口内炎は本当にやっかいな存在ですが、その原因の多くは日々の生活習慣や体の状態と密接に関わっています。

ご自身の生活を振り返り、できることから一つずつ改善していくことで、口内炎ができにくい体質を目指しましょう。

そして、もし「いつもと違う」「治りが悪い」と感じたら、迷わず専門家にご相談くださいね。

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